追悼セレモニー

2003年1月17日で、震災から8年の月日が経ちました。しかし、神戸の街は復興しても、まだ、震災遺児の心の傷はいえていません。私たちの活動は、震災から8年が経ったいまでも、休むことなく続けています。私たちは、支援必要としている震災遺児がいる限り、この活動を続けてまいります。

追悼セレモニーは贈る会が、毎年1月17日に、名古屋市中区栄「噴水前」にて行っているものです。震災犠牲者の10%にあたる643本のろうそくを灯し、太鼓の演奏や追悼式などを行います。毎年平均250人以上もの人が参加します。ちょうど震災から5年目のときは、街の人の反応がとても良かったです。また、テレビの生中継が2社も入り、みんなの神戸への思いが多くの人々に届きました。

☆今年の追悼セレモニーの報告

今回8周年の追悼セレモニーは、約200人の中高生が参加しました。643本のろうそくで作った、「1.17」の文字の前で、午後5時46分には黙祷をし、そのあとゴスペルを歌いました。あわせて街頭募金も行い、街行く人々に支援の必要性をうったえました。


☆当日までの経緯

1月6日(月) 県内の約100高校生徒会に8周年追悼式&募金の案内送付
7日〜10日 ろうそく立てを作るためのペットボトルを回収
11日(土) 3Days募金 1:00〜3:00 栄・三越前
金山・私学会館で「8周年募金準備」
12日(日) 3Days募金 1:00〜3:00 栄・三越前
13日(月) 3Days募金 1:00〜3:00 栄・三越前
17日(金) 「8周年追悼式&募金」

☆当日(1月17日)の報告

16:00 準備と集合。
17:00 開会式
募金活動開始
17:35 噴水広場前にてファイヤートーチ
17:46 黙祷
17:47 ゴスペル
17:55 募金再開
18:50 噴水広場前にて
閉会式
19:00 後片付け

☆参加者の感想

聖霊高校 2年 女子

顔も名前もわからない神戸の遺児に、遠く離れた名古屋で、華やかな活動ができ、とてもよいと思った。こういう活動は他にはないと思う。震災から8年が経っている今、神戸は復興していてもまだ支援を必要としている遺児はまだ多い。私はこれからも、17日募金に参加して、活動を続けたいと思った。
安城学園高校 3年 女子

初めて参加したが、募金をしてくれる人は、お年よりの人ばかりだと思っていた。しかし、活動をすると、意外と若い人たちがよく協力してくれたのに驚いた。活動をしていると、「がんばってね」とよく声をかけられ、とても嬉しかった。この暖かい気持ちを神戸の人たちにも伝わればと思った。私は明日、センター入試だが、この活動に参加したいと思い、募金活動に参加した。志望校が大阪なので、合格して入学した暁には、神戸が近いので、現地の活動ができたらと願う。
弥富高校 3年 女子

毎回募金活動に参加していて、とても楽しいと思う。これで誰かが助かるのだと思うと、これからも活動を続けていきたいと思った。
弥富高校 3年 男子

阪神で、自分たちと同じくらいの年の人がいて、進学や学校に通えない遺児がいるという現状を知って、自分も参加をしようと思った。自分はこの募金のお金がどうやって届くかはわからないけれども、大切にして使っていただけたらと思う。今日は参加してとてもよかったと思った。
愛工大名電高校 2年 男子

阪神大震災から8年も経ってしまうと、街の人たちはの意識は薄いような気がする。たとえば、ゴスペルの時は「なんでゴスペルをやっているのだろう」と思いながら見ている人がいて、今日が阪神大震災が起きた日という認知度が、だんだん低くなっていくのではないかと思った。今日は募金活動を行ったが、やってよかったと思った。
愛工大名電高校 2年 男子

今日は阪神大震災が起きた日で、大勢で募金活動をしているからか、街の人はチラシを結構受け取ってくれた。僕もチラシ配りには「お願いします」といいながら、とてもがんばった。今日は途中参加だったが、有意義な時間が過ごせてとてもよかった。また機会があったら参加したいと思った。
安城学園 教諭 男性

4年連続の参加だが、おそらく日本中どこを探しても、この活動をしているのはここだけだと思う。目の前にいる人でない人を助けるということは、募金スタッフと募金をする人の双方が、幸せになれることなのではないかと思う。この気持ちはきっと神戸の遺児に伝わるはずだ。この活動に毎回参加してとてもいいなと思う。今後もせめて10年はこの活動を続けてほしいと思うし、これからもがんばって参加したい。