『サマーセミナー』ってな〜に?
 
 サマーセミナーは、誰でも講師になれ、誰もが生徒になり、本当に学びたいことを学んだり、いつも疑問に思っていることをいっしょに考えたりできる「夢の学校」です。
 学校といえば「強制されて勉強する」という、重苦しいイメージがなぜか一般的になってしまいました。「勉強は好き?」と聞かれて「好き!」と答えられる生徒も少なくなる一方です。「勉強とは苦しくてもがんばるものだ・・・」。こんな根性論と結びついて、「勉強」=「よりよい将来のために、しかたなくがんばらなくてはいけないこと」=「修行」というイメージが定着してしまっています。
でも、本当にそれがあたりまえなのでしょうか?
 確かに、「頑張って耐えて学ぶ」勉強もひとつの形です。そうして勝ち得ていく学習ももちろんあります。しかし、「興味」をもったことなら、「頑張って耐えなくても」「自然に」一生懸命に学んでしまいますよね。「興味」に添って自然に学んでいった時は、勉強は「楽しいもの」であって、夢中になれるものです。そんな夢中になった勉強から得た知識や経験は、「頑張って詰め込んだ」それよりも、ずっとずっと長い間、忘れずに頭の中に残って、その人の人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか?
「好きなこと、興味が沸いたことから楽しく学んでいきたい!」
 こんな素朴な思いを、学校に関わる人みんなで現実化していこうという挑戦。それがサマーセミナーです。そんなみんなの素朴な思いを、このサマーセミナーに結集して、勉強の修行場になってしまった学校を、少しずつ本来の姿に戻していくための装置です。
「好奇心をかき立てられ、興味にそって、先生や生徒だけじゃなく、
父母や市民たちなど、いろんな人と楽しく学び合える夢の学校」
 こんなコンセプトのもとで、このサマーセミナーは運営されています。そして、この「夢の学校」を企画し、運営しているのは主に、愛知の私学に通う高校生、そして教師、生徒の父母たち。それに市民を加えた四者で構成される実行委員会です。運営資金は、父母と先生らが出しあったお金と、パンフレットへの広告協賛を集めてまかなわれます。もちろんスタッフはすべてボランティア。講師もボランティア。だから、講座の受講はすべて無料(費用がかかる講座のみ、実費をいただく場合もあります)となっています。
授業風景1  第10回サマーセミナーの授業風景
 
 サマーセミナーも今年で11年目。
 過去11年のサマーセミナーの歩みをたどってみます。
年度 会場 講座数 のべ参加者数 主な特徴
1988 前身 婦人会館 8 180 『社会科セミナー』として開催
1989 第1回 市邨学園 72 4,411 多彩な講座
1990 第2回 名古屋大谷高校 123 6,798 サマーセミナー方式となる
1991 第3回 中京大付属高校 135 5,099 全国にも波及していく
1992 第4回 同朋高校 260 10,626 父母、市民の参加
1993 第5回 東邦高校 224 9,464 講座の質的深化。生徒講座増加
1994 第6回 淑徳高校 266 11,320 「授業の祭典」として定着
1995 第7回 高蔵高校 333 16,112 授業改革の牽引車として確立
1996 第8回 安城学園 406 16,239 市民講座の倍増
1997 第9回 東海女子高校 571 20,460 中学生参加。規模の飛躍的拡大
1998 第10回 桜丘学園 851 37,130 市民参加5000人以上
1999 第11回 東邦高校・淑徳高校 666 予定 40,000 2校で行われるツインキャンパス方式
 この夢の学校への思いが、10年の歳月をかけて、どんどん広がってきているのがわかります。年を追うにつれ、その講座の内容はどんどん多彩になっていき、流行ものを学ぶ講座から、深い人生論を語るものまで、多種多様な講座がそろってきました。
  • 人生観、世界観にちなんだ講座
  • 社会問題を考える講座
  • 自然一般に関する講座
  • 趣味講座
  • スポーツ講座
  • 将来の夢を語る講座
  • 国際交流の講座
  • 平和教育の講座
  • 「性」に関する講座
  • 大学受験講座
  • 高校受験講座
  • フィールドワーク
  • 日頃の授業とは全く違う視点から入る各教科の講座
  • お料理講座
  • 健康を考える講座
  • (〜という職業に)なるには講座
  • 芸人講座
  • インターネット講座
授業風景2
授業に耳を傾ける生徒
 特に、ここ数年で充実してきたのはフィールドワーク。教室の枠から飛び出て、自由に街の中で授業をやってしまおうという試み。ゴミ処理場を実際にみてきたり、学校には全くない専門的な機材が置いてある場所で行ったり、日頃の学校ではまったく味わえない実体験から学ぶことができます。また、自分のあこがれの職業に、実際に就いている人から直接、その職業について語ってもらう「なるには講座」も定番として定着しました。先生が聞いた言葉でその職業を語るより、実際にその職業の人が語る言葉は、もっとリアリティにあふれています。職人からベンチャー企業の社長まで、多様な市民が人肌ぬいで、その職業の実際、その職業に就くまでを語ってくれます。
「今までまったく白けていた生徒の姿勢がサマセミでガラリと変わった」
「いつも嫌いだ嫌いだと言っていた生徒のほうが、夢中になって実験に取り組んだ」
「先生の話には全く興味を示さなかった生徒が、真剣な眼差しで、市民講師の現場のリアルな話に耳を傾けていた」
 このサマセミの取り組みのなかで、今までの学校にはあまり見られなかった、「興味を見つけ、受動的な学習から主体的な学習へと反転していく生徒」の例が、数多く生まれています。こういった具体的に変化していく生徒の姿こそが、このサマセミを広げていく原動力になってきたといえるでしょう。
 この愛知を舞台に着実に進化を遂げるサマーセミナー。まずは一度、どんな講座が用意されているか、ホームページをのぞいてください。先生、生徒、父母、市民がそれぞれ一生懸命に用意した手作りの講座が待ちかまえていますよ。もし、興味がある講座が見つかったら、実際に会場に足を運んでみて下さい。「自分の興味にそって主体的に学び、いろんな人々と共に学び合う」、「夢の学校」があなたを待っています。
授業風景3  いつもとは違った出で立ちで授業に望む先生

Go Homeホームページに戻る
 
くつのホッタ    くつのホッタ    くつのホッタ