『サマーセミナー』ってなに?
 
 
 サマーセミナーは、誰でも講師になれ、誰もが生徒になり、本当に学びたいことを学んだり、いつも疑問に思っていることをいっしょに考えたりできる「夢の学校」です。

 学校といえば、先生が前に立って授業をして、それを生徒が聞くという図式が思い浮かびます。そこでの学びは、知識を一方的に与えられるもの、になってしまっています。そんな学校の図式の中で、子ども達は学ぶ事の楽しさを感じることができるのでしょうか。

 学ぶというのは本来楽しいことであるはずです。自分の興味を持ったことを楽しく学んでいく、そんな学びの原点を取り戻したいと思うのです。
 また、学ぶことに年齢は関係ありません。何歳になっても新しいことに興味をもち、それを自分のものにしていくということは人生を豊かに生きる上で必要なことです。教えることにも年齢は関係ありません。その道に熟練した者が、学びたいものに教える、そういう「学び合い」こそが学びの場には必要なのではないでしょうか。
 こんな素朴な思いを、学校に関わる人みんなで現実化していこうという挑戦。それがサマーセミナーです。 サマーセミナーでは、誰もが先生であり、生徒でもあります。教師も、父母も、生徒も、市民も、 誰でも講座を出すことができます。そして自分の興味に沿って講座を受けることができます。
 そして、この「夢の学校」を企画し、運営しているのは主に、愛知の私学に通う高校生、そして教師、生徒の父母たち。それに市民を加えた四者で構成される実行委員会です。運営資金は、父母と先生らが出しあったお金と、パンフレットへの広告協賛を集めてまかなわれます。もちろんスタッフはすべてボランティア。講師もボランティア。だから、講座の受講はすべて無料(費用がかかる講座のみ、実費をいただく場合もあります)となっています。
  • 「今までまったく白けていた生徒の姿勢がサマセミでガラリと変わった」
  • 「いつも嫌いだ嫌いだと言っていた生徒のほうが、夢中になって実験に取り組んだ」
  • 「先生の話には全く興味を示さなかった生徒が、真剣な眼差しで、市民講師の現場のリアルな話に耳を傾けていた」
 このサマセミの取り組みのなかで、今までの学校にはあまり見られなかった、「興味を見つけ、受動的な学習から主体的な学習へと反転していく生徒」の例が、数多く生まれています。
 講座を出したことをきっかけに、同じ興味をもつ仲間同士の交流が生まれることがあります。何気なく受けた講座がきっかけとなって新しい世界への関心が生まれることもあります。
 まずは一度、どんな講座が用意されているか、ホームページをのぞいてください。先生、生徒、父母、市民がそれぞれ一生懸命に用意した手作りの講座が待ちかまえていますよ。もし、興味がある講座が見つかったら、実際に会場に足を運んでみて下さい。「自分の興味にそって主体的に学び、いろんな人々と共に学び合う」、「夢の学校」があなたを待っています。