| [レポート] E002 いのちのバトンタッチ |
| 掲載 2009年7月20日(月) |
あのアカデミー賞受賞作品、「おくりびと」の原作とされる「納棺夫日記」の著者、青木新門先生の講演が会場満席の中行われました。
講演の冒頭「納棺夫日記」が映画化されるまでの物語を聞かせていただけました。本木さんが「納棺夫日記」に出会い、青木先生との長年のやりとりを経て作品完成に至ったという興味深い内容でした。
レポート冒頭部分で「納棺夫日記」は「おくりびと」の原作と紹介しましたが、青木先生は「まったくの別物だ」とおっしゃいました。それは、青木先生の持つ「いのちのバトンタッチ」のあり方と映画のそれに相違があったからです。
青木先生は「現代の若い人たちは、死のあり方、死の実態を知らない。死を頭で考えてしまうから、おかしな事件が起こる。本当の死のあり方とは、人が逝く瞬間、その人の“ありがとう”というメッセージを感じ、見送る人々も“ありがとう”というメッセージを目で伝えることが、死のあり方であり、いのちのバトンである」とおっしゃいました。
これはご自身の幼少期の体験や納棺夫としての経験から得たものであり、親鸞の「先に生まれるものが、後に生まれるものを導く」という教えに通じるものがあり、この概念が映画の脚本になかった事が、原作と映画は別物だという理由です。」と締めくくりました。
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