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このコーナーでは、表紙を飾る作品を提供してくれた学生を紹介。
その情熱を通して彼らが伝えようとしたメッセージ、またその人間性に迫っていく。

地雷廃絶のためにできること

知佐さんが小学校5年生の頃、学校の授業中にあるビデオをみた。それは長野県で行われた冬季オリンピックの模様。最終聖火ランナーとして開会式に出場したクリス・ムーン氏の姿だった。

かつて地雷撤去活動中に触雷し、右手・右足を失いながらも、懸命に走る姿。今なおチャリティーマラソン等で、地雷撤去費用を集めているその人の存在は、知佐さんに深い感銘を与えた。

そして自分にも何かできることはないか、と模索するなか、全国地雷廃絶ポスターコンクールの存在を知ったのである。大好きな絵を描くということと、地雷廃絶を訴えることが結びつき、応募した作品「ノーモア地雷」は特選を受賞。

以来、知佐さんは地雷廃絶を訴える講演など積極的な活動を行っている。

心に宿る蝶を描く

ここ数年はもっぱら、蝶の絵を描くことが多い。知佐さんの描く蝶にモデルはなく、心に宿る蝶をキャンバスの上に飛ばせている。創作するのは心が落ち着く静かな夜。浮かんでくるイメージをもくもくとキャンバスに描いているのだという。

もうしばらくは蝶の絵を描きたいという知佐さん。絵をみた人が、平和な気持ちを持ってくれること、地雷廃絶への想いを込めつつ、創作活動は続く。

柴田知佐さん 光ヶ丘女子高等学校2年

知佐さんのお宅のリビングには、大きな蝶の油絵をはじめに、シャガールの模写や幼い頃に描いた絵がかざられている。幼い頃より絵が好きだった知佐さん。本格的に絵を描き始めたのは小学生の頃だったという。

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